食事でできる
トロデルビの
副作用サポート
監修:おいしい健康 管理栄養士
トロデルビの投与による症状によっては、日々の生活に影響するものもあります。
栄養バランスを心がけたり、調理を工夫したり、食事を工夫することで、対処できる場合もあります。
トロデルビの投与による、倦怠感や食欲不振、下痢などの副作用が日々の生活に影響を与えることがあります。そんなときに役立つレシピをご紹介しますので、ご自身の体調やライフスタイルに合わせて、ぜひ参考にしてみてください。
手軽に栄養バランスのよい
食事を心がけるには
疲労感や食欲不振などによって食事をとることや食事の準備が難しいこともあるかもしれません。
食事のきほんは、栄養バランスのよい食事を心がけることです。栄養バランスのよい食事とは、たんぱく質や脂質、炭水化物、ビタミンやミネラルなど体に必要な栄養素がバランスよく摂れるものです。栄養バランスのよい食事というと何品も揃えないといけないと思われがちですが、ちょっとの工夫でぐんと食事の栄養バランスはよくなります。
ポイントは野菜とたんぱく質を必ず取り入れること。たんぱく質はツナやさばの缶詰、乳製品、卵や豆腐、野菜は冷凍野菜やカット済み野菜をプラスすると、調理の負担も減らせて手軽に栄養バランスのよい食事になります。
ひと皿でも栄養バランスの
よい食事例
ツナやカットしめじ、冷凍ほうれん草が入った具だくさん和風パスタでもOK。
いつものトーストに、冷凍ブロッコリー、スライス(プロセス)チーズ、マヨネーズでオープンサンドに。
体重は体調のバロメーター
著しい体重減少は治療にも影響するため、医師や管理栄養士にも相談することも大切です。また、体重減少は筋力や免疫力の低下につながります。体重減少が続いているときは、間食なども上手に取り入れて、エネルギーやたんぱく質をしっかりと摂るようにしましょう。
おすすめの間食
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乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)
たんぱく質のほか、カルシウムなどのミネラルも摂れる。
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ゆで卵
たんぱく質のほか、ビタミンDなどの栄養素も摂れる。
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カスタードプリン
食欲がないときでも食べやすく、卵と牛乳が使われているので、たんぱく質、カルシウムが摂れる。
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豆乳
たんぱく質やミネラルが摂れる。
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冷凍カットフルーツ
食欲がないときでも食べやすく、ビタミンも摂れる。冷凍なら、食べたい分だけ小分けに食べられる。
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ゼリー・ゼリー飲料
手軽にエネルギーが確保でき、下痢があるときは水分補給にもなる。
トロデルビの副作用 ~食事での対処~
トロデルビの治療中に起こる主な副作用のうち、好中球の減少、吐き気・嘔吐、下痢が起きたときの食事に関するポイントです。

- 感染を
防ぐために
(好中球の減少) -
- 食材は新鮮なものを選び適切な温度で管理する。
- 刺身などの生物や生野菜など非加熱のものは避け、しっかりと火を通す。
- 調理前や食事の前はしっかり手を洗う。オーラルケアもこまめにする。
- 調理器具は清潔に保つ。
- 吐き気・嘔吐
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- 冷やして食べると、食品の匂いが抑えられ食べやすくなる。温かい料理は人肌程度に冷ます。
- 体調には波があるので、タイミングをみて食べる。一度に食べずに少量ずつ分けて食べる。
- よくかんでゆっくりと食べ、食べたあとは安静にする。
- 食前に氷水やレモン水で口をゆすぐと、気分がすっきりして、食事が食べられる場合もある。
- 下痢
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- 低脂肪、高たんぱく質のもの(鶏肉やえび、豆腐など)を選ぶ。
- 香辛料などの刺激物や、豆類など不溶性食物繊維が多いものは控える。
- 脱水症にならないように、水分や塩分(電解質)の摂取を心がける。
- 水分は一気に摂らずこまめに摂り、経口補水液なども取り入れる。
調理を楽にするコツ
治療中で疲労感が強いときや、体調がよくないときは無理せずに、市販品なども取り入れて楽をすることも大切です。
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電子レンジを活用
電子レンジを活用すれば調理時間がぐっと短くなる。
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洗い物を減らす工夫を
ワンプレートに料理を盛ったり、ポリ袋をボウルの代わりに使ったりすることで洗い物がぐっと減らせて片付けが楽に。
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市販品の活用
冷凍食材やカット野菜、缶詰を活用することで、切るなどの下処理が不要になり調理がぐっと楽に。
おうちで楽しむ世界の旅ごはん
火や包丁をできるだけ使わずに手軽に作れるように、食材や材料を工夫しています。治療中でも、食を通して少しでも明るい気持ちや楽しみを感じていただけるよう、おうちにいながら、各国の味や香りを感じ、まるで世界を旅しているような気分で、各国の味わいをお楽しみください。







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さっぱり
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- 吐き気・嘔吐で脂っこいものやこってりしたものを受け付けないときに、さっぱりと食べられるもの。酢や柑橘類などの酸味を生かしたもの。
- さっぱりとした味わいながらたんぱく質が摂れるもの。
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やさしい味
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- 濃い味や刺激の強い味が食べられないときに、食材の味を生かしたやさしい味わいのもの。
- 塩味などあっさりとした味のもの。
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おなかにやさしい
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- 下痢があるときに、食物繊維や脂質が控えめで、胃腸に負担をかけない消化によいもの。
- 下痢で失われてしまう水分やミネラルを補えるもの。
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ちょこちょこ食べ
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- 悪心・嘔吐の症状が続き、1日の中でも体調の波があるときや、疲労感・倦怠感があるときに。そんな中でも比較的体調がよいときに分食できるようなミニサイズのもの。
- まとめて作れて、分食や間食に向いているもの。
お問い合わせ
トロデルビの製品に関するお問い合わせは、下記の連絡先までお願いいたします。
メディカルサポートセンター
(ギリアド・サイエンシズ株式会社)
フリーダイヤル
受付時間:9:00~17:30
(土・日・祝日および会社休日を除く)